JSDI 認定NPO法人 日本脊柱変形協会 JSDI 認定NPO法人 日本脊柱変形協会

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教えて先生!専門家に聞くそくわん症 教えて先生!専門家に聞くそくわん症

患者さんからいただいたご質問に、
NPO法人 日本脊柱変形協会(JSDI)所属の
専門医の先生方にお答えいただきました。
質問者:Eさん
(特発性側弯症、20代女性、固定術を予定)
Q.固定術を予定していますが、その後金属抜去をすべきかどうか迷っています。
金属抜去のメリットデメリット、また抜く時期などについて教えて下さい。
A.
手側弯症矯正手術後に金属の抜去を行うか否かに関してのまとまった報告は少なく、施設によって方針が異なります。一般的には、手術で矯正を行った部位に側弯変形がもとに戻らないように骨移植術を行い、骨がしっかりとした(骨癒合)した後に金属の抜去が可能となります。したがって、手術後2年以降に金属抜去を検討される施設が多いようです。その他、金属の折損や皮膚への突出、手術部位での感染等の問題により、やむなく抜去せざるおえない場合もあります。
一方、特発性側弯症以外の先天性側弯症や他の疾患に関連した側弯症の場合では、最初から金属の抜去を計画しないこともあります。
金属そのものは体内異物となりますので、抜去のメリットとして、金属に関連した有害事象(折損や金属アレルギーなど)の軽減や手術で固定を行った部位での骨質の低下を軽減させる可能性があります。金属抜去のデメリットとして、抜去後に矯正された側弯変形が程度の大小はありますが、もとに戻ったり(矯正損失)、金属抜去直後は手術部位の強度が低下するため、予期しない脊椎骨折などの合併症が生じることがあります。
いずれにしても、側弯症を専門とする主治医の先生とよく相談されて、方針を決めていくのが良いと思います。

お答えいただいたのは…

出村 諭先生

金沢大学(石川県)

整形外科

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